労働相談に道が開けました
どしどしご連絡下さい
厚生労働省への訪問
6月20日、当NPO法人クリーニング・カスタマーズサポートは厚生労働省を訪問、クリーニング担当課長に会い、クリーニング業界の実情、とりわけ労働環境に関して実情を説明、改善を要求しました。厚生労働省では労働基準局の方も来ていただき、話を聞いていただきました。当方は過去に業界で怒った問題等を細かく説明しました。
クリーニング業界の問題については俗に「ブラックボックス」などと呼ばれ、実態がなかなか伝わっていない実情です。そこで悪い業者がいろいろやってきます。ここで行政の担当者に話ができたことは大きいです。
この二週間前、たまたま行政のトップクラスの方に話を聞いていただく機会があり、その際にこの問題を提起、実現に至ったのです。その意味で大変ラッキーでした。
これからは大丈夫
皆さんの問い合わせに、「労働基準監督署に行ったが、話を聞いてもらえない」ということが大変多いです。これは、法律によってクリーニングは「小規模な家族単位の職業」とみなされている影響が大きいです。クリーニング業界特有の隠蔽体質もあります。しかし、今回の厚生労働省訪問では、労働基準局の方々と会い、このような問題についてパイプもできたので、より解決への道が近くなりました。
数多い「泣き寝入り」
クリーニングで働く人たちにおいては、労働環境が悪い、会社が労働法を守らないといった状況にもかかわらず、それに我慢して泣き寝入りしてしまうことが少なからずあります。これは、業界で働く人々をケアする組織、存在がほとんどないからです。相談先がないため、どうしようもないと考える人がいます。また、「ことを荒立てたくない」と考える人もいます。しかし、今のままでは何も変わりません。たいして広い業界でもなく、おおよそどこの業者でもわかります。まずは相談だけでも、ということでも結構です。安心して下さい。よく聞かれることですが、お金はいただきません。
泣き寝入りしてはいけません
過去には潰されたことも……
厚生労働省担当者との接見は、過去には潰されたこともあります。5年前にNPO法人を設立した頃、ブラック企業との団体交渉の中で、クリーニング業界のあまりの労働環境の悪さを知り、こういう認識を行政が持っていないと感じ、つてを頼って担当者に合おうと思いました。ところが、これは潰されてしまいました。既得権益にこだわる業界関係者が、不正だらけの業界の維持を望んだのです。これは、働いている人たちには全く迷惑な話です。クリーニング業界には、そういうあくどい人が結構います。今回はいろいろ資料を持参しましたが、業界のひどい実態に行政の方も驚いていました。
相談のポイント
今回の接見では、特に労働問題に関してスムーズになり、情報が届きやすくなるでしょう。クリーニングで働く(あるいは関連業種で働く)方々の相談を受け付けますが、その際には以下のような点に注意して下さい。
〇残業代が出ない、オーナーで困っているなど、起こっていることを具体的に説明して下さい。
〇匿名での相談には応じられません(秘密は厳守いたします)。匿名だと、事実かどうか確認することができません。
○相談は基本的に無料です。外部の弁護士などに依頼しない限り、お金はかかりません。
〇自分のことでなくてもいいです。たとえば職場の外国人などは自分で訴えるのが難しいので、「職場の外国人がつらい思いをしている」などという場合にはご連絡下さい。
〇問題行為に関しては、証拠があるといいですが、証拠がなくても相談は受けます。
〇会社から「誓約書を書かされた」ということを心配される方もいますが、不正を明らかにするのは法的にも問題ありませんのでご安心下さい。変な情報に惑わされないようご注意下さい。
〇労働問題ばかりでなく、おかしな業務などもご相談下さい。
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