労働相談をされる場合のポイント

労働相談をされる場合のポイント

   相談される方は、こんなことに注意して下さい

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寄せられる多くの労働相談

 当NPOは2014年にスタートしましたが、メールで来るご連絡・ご相談の多くは、クリーニング会社で働く従業員の方々からの労働相談がほとんどです。

 クリーニングを初めとするサービス業、とりわけ生活衛生関係営業と呼ばれる職種は、以前は職人の仕事であり、まだ職人が活躍し、小規模の業者しかいなかった昭和32年に法律が制定され、管理されているため、行政も管理が甘く、法律も整備されていないためです。こういうスキをついてブラック企業が登場しています。

 しかし、クリーニングで働く人々も労働基準法は適用され、法律違反は許されないことです。当方がクリーニング業界の労働者の窓口になったことはやや想定外でしたが、多くの方々の悩みを解消できるのであれば、それはNPOとして大きな意義を持っていると思っています。

 ともあれ、真面目な会社もたくさんあるのに、不正を行う会社が平気ではびこるのはいいことではありません。クリーニングで働いている方は、どんな悩みでもご相談下さい。

 

現在までの傾向

 現在までのところ、経営者やマネージャーなどのパワハラに苦しむ方からの相談が多く寄せられています。また、残業代が出ない、保険がないなど、そもそも会社が労働法に違反している場合もかなりあります。さらに、最近クリーニング業界で多くなっている店舗のオーナー制に関する相談も増えています。人手不足で休みがない、長時間働かされてつらいなど、人手不足を原因とするものも多くなっています。

 ときどき聞くのが、労働基準監督署に行ったが、何もしてくれなかったというものです。本来おかしな話ですが、これにはいろいろな事情もあります。

 いずれも、法に触れている場合には比較的解決が早い場合が多くあります。

 

寄せられる相談の主なもの

○雇用保険に入っていない

○タイムレコーダーがない

○残業代が時間でなく、売上で決められる

○昇給がゼロ、賞与がゼロ、有給ゼロ

○人手不足で休みが取れない、労働時間がどんどん増えている

○経営者、マネージャーなどのパワハラがひどい

○脅かされて辞められない

○オーナーで休めない

○紛失品などを自分で弁償させられた

○品質が悪く、客の苦情に苦しめられている

 

 

相談のポイント

 相談をされる方は、以下のようなことをお考えになって下さい。

○なるべく具体的に

 現在の業務に対する疑問などを、できるだけ具体的に連絡していただけると対応がしやすいです。

○給与明細、連絡事項などを用意する

 文章だけですと、よくわからないことが多いので、会社の連絡文書(おかしなことがかいてあるものとか)や給与明細などは、これまでも有効な証拠となり、働いている人たちに大変有力な材料になっています。秘密保持契約誓約書などを書かせている会社も多いですが、不正であればそんなものは無効ですので安心して下さい。

○地域、社名などを知らせる

 クリーニング業界はそんなに広くないので、地域と社名がわかればだいたいどんな会社かはわかります。社名などの秘密は厳守します。

○自分の希望を知らせる

 自分が今後どうしたいのか伝えることも大事です。ただ不満を述べるだけでなく、生活のために会社を続けたいのか、あるいは辞めたいのか(案外、辞めたいが辞められないという人が多い)、希望をおっしゃって下さい。

○返事を受け取れるようにしておく

 メールで相談が来て、こちらから返事をしても、パソコン拒否などの理由でメールが届かないことがあります。返事は受け取れるようにして下さい。電話でも結構です(0248-73-2332 月曜~金曜、午前9時~午後5時)。

○労働問題のポイント(こんなことに注意して下さい)

  低価格店に多い

  保険に入っているか

  タイムレコーダーはあるか

  残業は時給の1.25倍になっているか

  行方不明品、事故品を弁償させられてことはないか

  上司が高圧的、威張っている。

  苦情を言わせない雰囲気がある

  募集広告に書かれていることが実際と違う

  人の出入りが激しい

まずは御相談を!(相談は無料です)