「最初からシミ抜き料金」をどう思いますか

「最初からシミ抜き料金」をどう思いますか 

 クリーニング業者の皆様へ質問

 

クリーニング業者の皆様へ

 当NPOはクリーニング業界に起こるいろいろな問題に対処すべく設立された団体です。このクリーニング業界には、不思議なこと、不可解なことがありますが、その中でも、どう考えても利にかなっていない行為でありながら、多くの業者によって行われていることがあります。そのような行為につき、それを行っている(あるいは行っていない)クリーニング業者がどのように考えているのか、ぜひお聞きしたいものです。

 

聞きたいこと

 現在、多くのクリーニング店で、最初からシミ抜き料金が取られています。顧客が洗濯物を店舗に持ち込んだとき、店員が衣類にシミがあるのを見つけると、店員は「あ、シミがありますね、○○円いただきます」という感じでシミ抜き料金を取っています。

 当方は、これはおかしい行為だと考えています。こういった「最初からシミ抜き料金」を行っている業者は、なぜ、このようなことをしているのでしょうか?「私はこう思う」という意見があれば、お聞きしたいです。

 何か立派な理由があるかも知れませんから、ぜひ、行っている業者の声を聞きたいものです。

 

 

「最初からシミ抜き料金」がおかしい理由

 当方は以下のような理由から、「最初からシミ抜き料金を取る行為」をおかしいと考えています。

○クリーニングの店員は、シミを見ただけではそれが落ちるか落ちないかを判断することはできない。また、洗っただけで落ちるシミもある。それを一律にシミ抜き料金を最初から取るのはおかしい。後払いならわかるが、最初から取るのは変だ。

○シミ抜きのプロに聞いたところ、プロであっても見ただけでは落ちるか落ちないか、判断することはできないという。シミ抜き作業をしたこともない店員がシミ抜き料金を取るのは一層おかしい。

○この様な行為は、1990年代中頃までは誰も行っていなかった。どこかの業者がやってみたら、安直に追加料金が取れたので、あっという間に業界に広まったと考えられる。いわゆる「裏ノウハウ」である。この方法は単価が上がる上、客からの苦情も意外に少ないため、おかしいと知りつつ、多くのクリーニング業者が手を染めている。

○この様な行為について弁護士に意見をうかがったところ、消費者契約法に抵触する恐れがあるとのことだった。

○このような行為は、ネット宅配クリーニング業者は行っていない。通常の店舗では、受付がシミを見つけるから追加料金を取るのであり、誰もいなければ取らない。店員がいるといないとで違うのはおかしい。

○クリーニング会社によって、シミ抜き追加料金の金額を競わせている会社がある。熱心な店員のときはクリーニング料金が高くなり、不真面目な店員のときは安くなる。こんな矛盾があるか。顧客にとっては、不真面目な店員の方が料金が安くなって助かる。

○消費者は、「プロが言うのだから」と思い、料金を払う。まさに客をだます行為である。この様な行為は、確実に消費者の利益を損ない、悪質である。

 

 現在、多くの業者が、顧客がクリーニング品を持ち込んだ際、衣料品にシミを見つけると、最初からシミ抜き料金を徴収しています。その中には、かなり大きな会社もありますし、立派な業者も行っています。これだけ多くの業者がこれを行っているのであれば、何か正当な理由があるのではないでしょうか?

例外に関して

 この「最初からシミ抜き料金」に関しては、下記のような場合は例外と考えられます。  

○後払いの場合(付いていたシミが大変落としにくく、苦労したのでこれだけシミ抜き料金を下さい。というのであれば、利にかなっています。)

○店員と作業者が同じ人の場合(店員が自分で作業するのであれば、多少はシミ抜き料金の見当が付きます。)

○客がシミの種類(血液、インクなど)を知っていて、客の側から店員にシミ抜きを依頼した場合

○店頭に「当店の料金は洗いの料金のみであり、シミ抜きにはすべて別途料金をいただきます」などと書かれている場合(今日に至るまで、そのようなクリーニング店を見たことがありません)

ぜひ、ご意見を下さい。

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npo@cercle.co.jp

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