唖然!!全員低評価のクリーニング会社
評定が全員低い会社
当NPOは、クリーニング会社における深刻な労働問題などが寄せられたとき、他のNPOや、労働組合に相談することがあります。そのような中でいろいろなことがわかってきますが、ときにはこちらの想像を超えた、とんでもない実態が明らかになる場合もあります。
労働組合から聞いた話では、あるクリーニング会社は、従業員を独自の評定に基づき、7段階にランク付けしています。しかし、組合の話では、ほとんどの従業員は7段階の下の3つで評価しているというのです!
これでは従業員の評価は、ほとんど全員が低いということになります。どんな評価だって、平均は真ん中になるのが当たり前でしょう。あまりのことに、ビックリしました。こんな業者がいるのです。
卑劣!自分の会社の従業員を騙す!
これは深刻な問題であると思います。ここには全くの悪意しか感じられないからです。
ほぼ全員の評価を低くするなど、普通では全く考えられないことです。経費節減のため従業員に昇給させないようにし、かつ賞与も削るということなのでしょうが、自社の従業員すらダマすというのは、他では全く考えられないことです。
当NPOは、今までクリーニング業界の問題点を扱ってきました。日本のクリーニング業界は昭和32年施行の「生衛法」という古い法律が現在もなんら改善されずにあるため、様々な問題を引き起こしていることと、長年続いている低価格競争の中で、各業者がそれに耐えられなくなり、建築基準法違反を始め様々な不正行為に手を染めるという問題が起こっています。
しかし、今回の一件は「やむを得ず、不正に手を染めた」とはいえない問題です。よくもこんなことを考えついたというか、普通の人なら恥ずかしくてやらないでしょう。
会社の目的として利潤追求があり、そのために不正に走った、というのはよくある話ですが、人に迷惑をかけるために悪いことをした、という会社はあまりありません。自社の従業員すら騙すというのは、人間が憎くて仕方がない、社会に復讐してやりたいといった、とてつもなく歪んだ悪意しか感じられません。とてもまともな人間のやることとは思えません。あえて言うなら、ショッカーとか、死ね死ね団のようです。悪の秘密結社並みです。
一筋縄ではいかないクリーニング業界
そもそも従業員をランク付けするなどというのは、人種差別的な時代遅れの発想です。こういう会社は外国人技能実習生もランク付けしているとも聞いています。
こんな業者が平気でのさばるクリーニング業界は、やはり一筋縄ではいきません。それに対する我々NPOもそうですが、そこで働く従業員の皆さんも、十分な注意が必要です。本当に、何があるかわからないクリーニング業界です。