ご相談、最近の傾向
当NPO法人クリーニング・カスタマーズサポートにはいろいろな相談が寄せられます。ここ最近の傾向や、相談の際の御注意などを記したいと思います。
多いパワハラの相談
寄せられる相談は、クリーニングを利用される消費者よりも、クリーニング会社に勤務する労働者からのものが多くなっています。そこで多いのがパワハラの相談です。これだけ社会全体でハラスメントが問題になっているのに、相変わらずパワハラが多いのは嘆かわしい限りです。
社会全体でハラスメントに対する対策が協議されています。顧客からのハラスメント、カスハラはないでしょうか?クリーニングのカスハラにはどんなものがあるのか、ぜひご連絡をお願いいたします。最近一つだけ寄せられましたが、結構あるのではと思います。
悪質商法の摘発は快挙
ちょっと前に、クリーニングを利用したら、知らない間に追加のしみ抜き料金を取られていたという相談がありました。これは驚きました。最初から店員がしみ抜き料金を取ること自体が消費者契約法違反の恐れがあるというのに、料金も告げず、勝手にしみ抜き料金を取られていたというのです。
現在は現金決済が少なくなり、電子決済が主流となっています。そのため料金が高くなっていてもすぐには気がつきにくいという問題があります。それを悪用した悪質な商法といえると思います。
クリーニング業界には「裏ノウハウ」というものがあり、低価格の業者を中心に法的に怪しい手法、反モラルなやり方などがノウハウとして広がります。代表的なものには「保管クリーニング」があります。このやり方もどうやら一業者がやっているのではなく、業界に密かに広まっているようです。
こういうことを知らせてもらえるのは大変ありがたいことです。クリーニングを利用していて、何か、気がついたことがあったらご連絡下さい。公表されると、悪徳業者どももやりにくくなります。
増えている転職の相談
近年、「いまの会社はいやなので、他の会社を紹介して欲しい」という相談が結構あります。クリーニングの仕事は続けたいが、現在の勤務先はいやだというわけです。
確かに、いろいろな会社があるので問題の少ない会社に移れば待遇や職場環境などがよくなるでしょう。現実に何人かに新しい職場を紹介しましたが、たいてい喜ばれています。
ただ、そういったことを専門にしているわけではないので、責任は持てません。そういう相談には応じますが、あくまで自己責任でということでお願いします。
多くの方にいわれるのは、「私の職場はこんな感じだ。他はどうなのか?」といったものです。まずは、自分の職場の労働環境などを話し、それが常識にかなったものかどうかを確認してみるのもいいと思います。みんな、自分の会社しかわからないものです。ビックリするほど変なルールを作っている会社もあります。
クリーニングと関連のない相談
当NPO法人クリーニング・カスタマーズサポートはクリーニングの問題を扱うNPOですが、最近、クリーニングと全く関係のない業種からの相談が寄せられることがあります。「何度も始末書を書かされた」、「やる気がないならやめろといわれた」ということが連日届き、どちらの方ですかと聞いたら勤務先の運送業者の社名を伝えてきた人がいました。また、取引先との金銭トラブルを相談してきた人もいます。クリーニング業者や、そこに勤務する方や、クリーニングを利用するお客様、資材業者などクリーニングに関連のある方でしたらいいのですが、全く無関係だと相談にはのれません。それにしても、いったいどういうわけで連絡をくれるのかわかりません。
匿名について
相談者の中には、相談していることを勤務先に知られるのを極端に恐れている人もいます。そのため相談は匿名でもいいとしているのですが、匿名のまま相談にのるには限界があります。たとえば、名前も名乗らず「○○クリーニングはひどい会社だからなんとかしてくれ」などといってくる人もいますが、そういう場合はこちらではまずそのクリーニング会社のライバル会社の人か、不祥事で退社させられたような人物ではないかと考えます。
秘密は厳守しますから必要な場合は名前を名乗って下さい。また、日本のクリーニング業界は大変狭いので、社名がわかればどのような会社であるかはたいていわかります(ひどい会社がそんなにあるわけではありません)。問題解決のために必要な知識は欲しいです。
もっとも、当NPOのHPを見てもらえばわかるとおり、なかなか一筋縄ではいかない相手が多いので、最初は匿名でもいいですから、踏み込んだことをする場合には名前を聞くくらいのことでもいいと思います。
まあどんなことでもご相談下さい