クリーニングの仕事

 

 クリーニング業は忙しい時期(繁忙期)と忙しくない時期(閑散期)の差が激しい商売です。繁忙期には閑散期の二倍、三倍というクリーニング品が持ち込まれます。この差は価格の安いクリーニング店だともっと激しくなります。

   

 クリーニングの仕事は、工場で働く作業員と、店舗で働く受付店員とに大別されます。このほかに、工場と店舗をつなぐ配送員がいます。

 

工場作業員の仕事

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○工場に入荷された洗濯物を検品、仕分けし、洗って仕上げ、包装して元の店舗に返す作業を言う。技術職のようだが、現代では工場全体が機械化し、オートメーション化されている。

○首都圏など都会では外国人研修生を雇い、ほぼ毎日働かせているところが多い。

○クリーニングの入荷は繁忙期と閑散期の差が激しく、繁忙期に当たる4,5、6月は大変忙しく、残業の連続になる。

○「即日仕上げ」をしているクリーニング会社が多い。これは「12時お預かり、6時渡し」のように、その日に仕上げるサービス。どんなことをしても間に合わさせなければならないため、作業員は大変である。

○人時生産率

 クリーニングの生産率を図る指標として「人時生産率」がある。作業員が一人あたり一時間に何点仕上げるかという数字である。従業員10人の会社で一人が8時間ずつ働いて2000点仕上げると、

2000÷(10×8)=25

 となり、この工場のこの日の人時生産率は25となる。業界の平均は20~25程度。一般に30を超える工場なら生産性の良い工場とされている。

 

 

受付店員の仕事

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○大手クリーニング会社は基本的に工場と店舗が別々に分かれている。工場を一つ作ると、その周囲に約10軒の取次店を作る。その店舗で受付をするのが店員の仕事。

○店舗はスーパーなどのテナント店舗が多い。営業日も営業時間もスーパーに準ずるので、365日営業の店舗も多い。そのため仕事は交代制となる。

○受け付けた品にタグを付け、検品するが、近年は衣料品への加工を提案するなど営業も強化されている。

○クリーニング価格によって作業量が全く違う。点単価250円の店と380円の店では、安い店は高い店の作業量の1.5倍となる。したがって安売り店の店員は大変である。

○安売り店は一年中セールを行うほか、様々な加工のノルマや「シミを見つけたら追加料金」、「エリが汚れていたら追加料金」などやたらとトッピング(追加料金)が多く、このことも店員の大きな負担になる。

○営業時間が長いため交代制となる。早番と遅番などに分かれている。